真夜中のサイレン。
何度聞いても気持ちがザワつきます。
住宅地にある我が家。
30年前に新築した時は、まだご近所宅にも子どもさんがおり、バリバリの現役世代の方がほとんどでした。
しかし、その子どもさん達もみんな家を離れたり、結婚して他に家を建てたりして、今では高齢夫婦、もしくは一人暮らしが多くなりました。
同じ隣組でも、既に数名見送っていますし‥。
昨夜、正直時間もわかりません、真っ暗でしたから。
突然耳元でサイレンが鳴り、救急車が去って行きました。
おそらくサイレンを鳴らさずに到着し、発つ時に初めて鳴らしたのだと思います。
カーテンを開けて見てみれば良いものを、起き上がれずにまた眠ってしまいました。
早朝目が覚めて、急いで外を見てみました。
昨日まで春の様に暖かかったのに、道路には雪が積もっています。
うっすらと行き交うタイヤの跡が残っていますが、救急車が止まった確証となる跡はもうありません。
足跡も消され、今は人の気配もありません。
ただただご近所さんの安否が気になるばかり。
全くの後悔です。
まずは静かに待とうと思います。
夜中のサイレンと電話は本当に心をザワつかせます。