帰宅したら、ポストに宅配便の不在通知が入っていました。
夫が海釣りでお世話になっている漁師さんから、毎年恒例の「ハタハタ」が届いた様です。
しかし我が家は置き配OK。
なのに不在通知。
「お電話下さい」と書いてあります。
夫が宅配業者さんに電話をしてみると、トラックに積荷をする時に「ハタハタ」が入っている発泡スチロールの箱を落としてしまい、底が抜けて魚をばら撒いてしまったとの事でした。
とりあえず見てみないことには。
宅配便側は、送り主にお金で弁償して、もう一度我が家にハタハタを送って貰えるよう、お願いするつもりだと。
荷物を待っている間、夫は送り主の漁師さんに電話をしました。
漁師さんは驚いていました。
何十年と宅配を利用しているが、底が抜けた話は初めてだと。
宅配便からハタハタが届きました。
発泡スチロールがガムテープでグルグルに巻かれています。
ハタハタは青いビニール袋に入り、氷と共に100匹ほど入っていました。
これをばら撒いてしまい、ヌルヌルする魚を必死に拾い集めた様子を想像すると、さぞかし大変だったろうなとは思いました。
しかし、仕事は仕事、きちんとやらないと。
必死に謝る若いお兄さん。
上司からも叱られた事でしょう。
そして、ハタハタを丁寧に梱包し、大切に送って下さった漁師さんのご苦労とお気持ち。
どうしたら一番良いのか。
ハタハタは見た目には傷もついておらず。しかし、道路にばら撒かれた魚な訳です。
マニュアル通りに進めるのが正解なのでしょう。
が、夫は宅配便のお兄さんに「大丈夫です。ありがとうございます。」と言い、そのまま受け取りました。
お兄さんの安堵した顔が忘れられません。
そして夫、漁師さんに電話をかけました。
「いま届きましたが、今年もいいハタハタでした。有り難く頂きます!」
漁師さんも、何事も無かったんだろうとホッとした事でしょう。
それからハタハタを水で洗いました。
いつもは食べきれないのでご近所にもお裾分けするのですが、今年はそれは無し。
白黒はっきりさせたり、責任の所在を明確にしたり、若かったらそんな行動をしていたかもしれません。
夫も丸くなりました。
そして、今回、責めを免れた業者さんも、これからは気をつけることでしょう。
しかし、ネット通販が多い昨今、こんな事は日常茶飯事なんでしょうね。
みんなはどうしているんだろう?
読んでいただきありがとうございました^^