84歳の母は、ご近所の高齢者2人と仲良くさせて頂いている。
みんなご主人に先立たれて一人暮らし。
一人暮らしなものだから、清掃や色んな会の当番も自分が出るしかなく、
いつも顔を合わせているうちに仲良くなったみたい。
運転免許証を返納した者が得られるバスの割引乗車券を利用し、よく3人でバスの日帰り小旅行を楽しんでいた。
そんな矢先コロナ禍となり、しばらくその楽しみはお預け。
コロナ禍の4年という期間は、高齢者にとって非情なものでした。
4年前と今では体力が違います。
しかもその間に、世の中は人を介さないシステムに一変しました。
私の年代はまだどうにかついて行けますが、母はもう難しく、世の中との差は広がるばかりです。
母は、行きたいお店があると私とばかり行く様になりました。
そんな母達3人組。
久しぶりに明日、吉永小百合さんの映画を観に行くそう。
映画なんて何年ぶりだろうと楽しみにしています。
水を差す様で言えないのですが、その映画館、もう、自分でチケットを購入するセルフレジなんですよね。
母が昔行った頃は窓口で購入していたので、今もそうだと思っているのです。
アプリ決済か現金かでまず目的の機械へ。
しかも、会員証がいる。
観たい映画と時間帯を選択し、座席も自分で選ぶ。
100%無理です、母達には。
チケット購入でズラリと並ぶ中、3人の老人が右往左往している姿が目に浮かびます…。
スタッフの方が一人、付いてらしたと思いますが、まず会員証から作らなきゃならないんですから、こりゃ大変です。
一緒に行けたら良かったんですが。
どるなることやら。
人は一生、勉強ですね。
健闘を祈りたいと思います。