まめのまめまめ日記

楽しい人生を

ウソのようなホントの話

何やかやで3日間ウォーキングが出来なかったので、一段落ついた14日、歩きに行きました。

街中は帰省客で人も車も多いので、思いついたのが我が家の悩みの種である山方面へ。

山間部なので人も車も少ないでしたが、暑さは同じでした。

 

車を停め、行った事のない山奥への一本道を進んで行きました。

我が家の山があると言っても私は嫁なので、詳しい事はわかりません。

途中に墓地があり、その向こうに山の神を祀る鳥居があり、またその先には何かを祀っている様な大きな石が並んでいました。

 

右は山肌、左下にはザーザーと流れる沢が続いている一本道。

人っ子一人いません。

 

緩やかな登り道を2キロほど歩いていたら、次第に息が苦しくなってきました。

暑いとは言え、道は樹木で日陰になっているし風もあります。

このくらい、毎日普通に歩けてるのにどうしたんだろう。

お盆で疲れたかな。

 

引き返せばいいものを、もっと奥が知りたくてそのまま進みました。

だんだん心臓がバクバクしてきて、体調が悪くなってきました。

橋が見えたので、そこを渡ったら引き返そうと思いました。

 

橋に着き、下を見たら、大きな岩の間を川の水が渦を巻いて流れていました。

うわぁ、こんなとこから落ちたら大変だぁ!と思いつつ、ますます心臓が苦しくなるのを感じ、しゃがみ込みました。

 

歩いて戻れるだろうかと不安になった時に、息子からLINEが来ました。

こんな山奥でも届くLINEに感動しつつ、とにかくLINEを開こうと思いました。

今、既読が付けば、この時まで私は生きてた証拠になります。

LINEを開き、一言返信をし、少し休みました。

 

辺りの大木がわっさわっさと風に揺れています。

なんだか怖くなって、とにかく戻ろうと帰路につきました。

 

麓に戻るにつれ、心臓も息切れも治り、車に付いた時にはすっかり体調は落ち着いていました。

 

この話を夫にしてみたら。

「バカ!あそこには行くもんでない!」ときた。

あそこはジサツの名所で、何人もの人が首を吊っているのだと。

しかも、若い頃、あの橋から飛び降りてシにきれなかった人を、夫は友人と二人で助けた事があるのだと。

 

ゾッとしました。

きっと私は何者かに助けを求められたか、或いは連れて行かれそうになったのかもしれません。

お盆ですし。

 

もうあそこには絶対に行かないと決めました。

 

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