正義感の強い知人が、里親になる決意をしました。
夫と娘さん二人がいます。
家族も承諾してくれ、いよいよという時に、断念しました。
理由は、最後の最後に、下の娘さんが泣いたのだそう。
私だけのママでいて欲しかったのでしょうね。
似ても似つかぬ、レベルの違う話ですが、我が家でも生命の受け入れのプチ話題がありました。
先日、私は夫に犬を飼いたいと言いました。
理由は、三人の息子の育児が終わった(ちびまめはある意味また別で…)けれど、まだ「育てたい」という母性本能が沸き立っているから。
夫は犬好きで、突然、ちびまめの誕生と同じ頃にゴールデンレトリバーの子犬を連れて帰ってきました。
ちびまめが自閉症とはまだ知らなかった頃です。
犬クンはそれから13年、生きてくれましたが、その間、私は自閉症のちびまめと、また生まれた三男の育児で犬どころではありませんでした。
ご飯も散歩もお世話は全て夫。
亡くなる時も一晩寄り添い、犬クンは夫の腕の中で息を引き取りました。
そんな経過がある為、夫は、あの犬クン以外、ペットは考えられないからもう飼わないと常々言っていました。
しかし今回の私の発言で、家族はペットを飼う気持ちへ少し流れていました。
でも、テレビからは耳の痛い話が聞こえてきます。
コロナ禍にペットを飼う人が増えたけれど、結局嫌になって捨てられるペットが沢山いるとか、
そんな時の為にか、購入したらマイクロチップを埋め込むことが義務づけられたとか。
少し迷いながらもペットショップを覗いてみました。
そして驚愕。
値段がワンちゃんもネコちゃんも40万から50万円もするではありませんか。
少し前に見た時は5万から10万円代、高くても20万円くらいでした。
コロナ禍で需要が増えた為に商戦として値上がりしているものか。
それとも簡単に放棄できない様に高くしているものか。
確かに50万円で購入したペットを捨てる気にはならないし、思いつきで買おうとしただけの人は、50万円払ってまでもいらない、となるだろう。
そんな事を目の当たりにした夜、偶然にも「よく考えたんだけど、犬を飼う案は却下かな」と言われました。
捨てるとかではなく、私が世話をするとは思えないのだそう。
「あの時は子どもが‥」なんて言ったとしても、お世話をしなかった事実は、「犬は飼えない人」として消えないんだろうな、と思いました。
ペットも人間も難しいですね。
結局は、私が変わらなければならないのだと分かりました。
育てたい母性本能はそろそろ封印して良いのだと。
自分のこれからを考えるとしましょうか‥。